お知らせお知らせ
吉岡逸夫さんが亡くなりました。 - 2018.02.15
近刊のお知らせ 『東北朝市紀行』私の大学テキスト版⑤ - 2014.10.07
池田進一さん(写真家)による『東北朝市紀行』が11月下旬に発売予定です。乞うご期待。
『さあ『資本論』を読んでみよう』書評 - 2014.04.09
渡辺雅男氏(一橋大学名誉教授)から『さあ『資本論』を読んでみよう』の書評をいただきました。
『さあ『資本論』を読んでみよう』を読んで
渡辺雅男(一橋大学名誉教授)
余斌さんの『さあ『資本論』を読んでみよう』を、最後まで読みました。第13章がとても面白い。まず、個人的所有の復権という主張に驚きました。個人的所有とは消費手段に限られるというのが、正統派マルクス経済学の伝統的主張だったわけで、日本でも「経済学教科書」以来、一貫して正統派が唱えていた主張だったわけです。それを60年代末に平田清明が「個体的所有の復権」を掲げて華々しく論陣を張って、市民社会派の突破口を開いたことはご存知のとおりです。この主張がまさに余さんによって中国で今、改めて唱えられていることに驚きました。
もちろん、余さんの復権論は、分散的所有を超えた社会的規模での復権ですから、ここは70年代の平田の主張と大きく離れるところです。平田は個人を重視しすぎて、社会の視点が弱い、とは、関東学院大学で『市民社会と社会主義』刊行を記念して開かれたシンポジウムで宮崎犀一が平田に直接が浴びせかけた批判でした。
その意味で、余さんの主張が集団を重視し、その中での労働者個人の自由を実現するという視点から唱えられていることは、日本の市民社会派は大いに評価し学ばなければならないところです。「自由な個人の連合体」というこの章のタイトルも、日本の最近のアソシエーション論よりも、もっと現実的で批判的な意味が込められていますから、日本の多くの読者には強烈な刺激となるはずです。現在の中国の状況の歴史的位置付けも、市場化の流れに浮き足立っている日本のマルクス経済学者なら、足がすくんで語ることができないくらい大胆な解釈で、正否は別にして、考える刺激を与えてくれるはずです。
多くの点で、ハッとする、刺激に満ちた貴重な本です。
『ぼくは「しんかい6500」のパイロット』配本・動画公開! - 2013.07.09
吉梅剛さん『ぼくは「しんかい6500」のパイロット』に関連する動画が公開されました。
実際に「しんかい6500」「しんかい2000」で撮影された映像がご覧いただけます。
本にすり込まれたQRコードを読んでいただくことでアクセスできます。パソコンでは、以下の海洋研究開発機構(JAMSTEC)のサイトでご覧いただけます。→JAMSTECのサイトへ
〈私の大学〉テキスト版 第3弾! - 2013.06.13
〈私の大学〉テキスト版 第3弾!
ぼくは「しんかい6500」のパイロット
海洋研究開発機構(JAMSTEC)「しんかい6500」チームの潜航長をつとめた吉梅剛さんが、319回にのぼる潜航体験のなかで出会った、謎に満ちた深海の光景、驚異の生きものたち、恐るべきトラブル、そしてなによりも日本の技術の粋を集めた「しんかい6500」への愛――。
地球の神秘に挑むJAMSTECクルーたちの姿を情熱とともに書き下ろした1冊です。
また、本書では弊社初の試みとして、JAMSTECの協力を得て、潜航中の貴重な動画にリンクしたQRコードを本文に付し、携帯電話やスマートフォン、タブレットPCなどから閲覧することができるようになっています。
ご期待下さい!
辻哲夫先生が逝去されました。 - 2012.09.19
『場』No.43 発刊! 廣重徹『戦後日本の科学運動』特集号 - 2012.09.12
こぶし文庫の次回配本は、
廣重徹著『戦後日本の科学運動』です。
9月末刊行予定です。乞うご期待。
あわせて刊行する『場』No.43 出来上がりました。